民主主義を支えるメディアの責任――『世界のメディア・アカウンタビリティ制度』の挑戦
世界のメディア・アカウンタビリティ制度とは?
2003年に明石書店から出版された『世界のメディア・アカウンタビリティ制度 デモクラシーを守る七つ道具』は、クロード‐ジャン・ベルトラン編著、前沢猛訳による590ページにも及ぶ壮大な研究書です。本書は、世界各国のメディアがどのようにして「説明責任(アカウンタビリティ)」を果たし、民主主義社会における情報の公正さと透明性を守っているかを詳細に分析しています。
メディアのアカウンタビリティがなぜ重要か
情報を伝えるメディアは、権力を監視し市民に必要な情報を届けるという重要な役割を担っています。しかし、誤報や偏向報道が蔓延すると、社会の混乱や民主主義の危機を招くこともあります。本書が示す七つの道具(制度や仕組み)は、メディアが自らの責任を自覚し、公正な報道を実現するために不可欠なものと言えるでしょう。
多彩な事例に見る国別アプローチ
アメリカ、フランス、日本など、様々な国のメディアにおける監視メカニズムや苦情処理の仕組みが具体的に紹介されています。これにより、メディアの説明責任がどのように運用されているのかが理解でき、読者は自国メディアの課題との比較検討も可能です。
デモクラシーの質を高めるために
本書は単なる理論書ではなく、実際の社会問題に応える実践的な指針をも示しています。情報過多の現代、信頼できるメディアを作り上げるために我々が何を求め、どのように関与すべきか、深く考えるきっかけを与えてくれます。
書籍情報
- タイトル:世界のメディア・アカウンタビリティ制度 デモクラシーを守る七つ道具
- 編著:クロード‐ジャン・ベルトラン
- 訳者:前沢猛
- 出版社:明石書店
- 発行:2003年5月
- ページ数:590ページ
本書はマスコミ・メディア問題や社会問題に関心のある方にとって、必読の一冊と言えるでしょう。民主主義を支えるメディアの未来を考える上で、非常に貴重な資料となっています。
メディア自由7つの柱
本の情報
ISBN:9784750317199 著者:クロード・ジャン・ベルトラン 訳者:前沢猛 出版社:明石書店 発売日:2003年05月 ページ数:590P サイズ:20cm カテゴリ:社会≫社会問題[マスコミ・メディア問題] 原書名:L’arsenaldelademocratie 書籍名:セカイノメデイアアカウンタビリテイセイドデモクラシ-オマモルナナツドウグアカシライブラリ-49 明石ライブラリー49 登録日:2013/04/05