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森鴎外の知られざる軍医としての顔――脚気紛争の真相に迫る

森鴎外の知られざる軍医としての顔――脚気紛争の真相に迫る

文豪・森鴎外のもう一つの顔

森鴎外といえば、『舞姫』や『雁』などの名作を残した文豪として知られる。しかし、彼の実生活は軍医・森林太郎としてのものだった。本書『鴎外森林太郎と脚気紛争』では、軍医としての鴎外の功罪に迫る。

陸軍の脚気惨害と鴎外の関与

明治時代、日本陸軍では脚気が猛威を振るい、多くの兵士が命を落とした。海軍では高木兼寛の兵食改革により脚気が激減したが、陸軍では白米主食が続き、脚気の流行が止まらなかった。鴎外はドイツ留学後、陸軍の兵食試験を行い、脚気の原因を探ったが、その対応には批判も多かった。

小倉左遷の真相

日清戦争後、鴎外は小倉へ左遷された。この左遷の背景には、陸軍内の脚気対策を巡る対立があったとされる。本書では、鴎外の左遷の真相についても詳しく解説されている。

脚気紛争の決着とその後

日露戦争時にも陸軍の脚気惨害は続いたが、最終的にビタミンB1欠乏が原因であることが判明し、兵食改革が進んだ。鴎外の軍医としての役割は、文学とは異なる視点から評価されるべきものだろう。

本書は、鴎外の軍医としての実像を描き出し、脚気紛争の真相を解き明かす決定版である。


四畳半時代の人生〜鶏の森達哉×脚功

本の情報 本のタイトル 本のタイトル: ISBN ISBN: 9784535983021 著者 著者: 山下政三 出版社 出版社: 日本評論社 発行日 出版年月: 2008年11月 対象読者 サイズ: 472P22cm 人文≫日本史[日本史その他] 登録日 登録日: 2013/04/03