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この世とあの世のイメージを探る──フォーク心理学から見た人間の死生観

この世とあの世のイメージを探る──フォーク心理学から見た人間の死生観

『この世とあの世のイメージ 描画のフォーク心理学本』(新曜社刊)は、やまだようこ氏をはじめ加藤義信氏、戸田有一氏、伊藤哲司氏など、多彩な著者陣によって編纂された心理学の新たな試みです。

フォーク心理学とは?

フォーク心理学は、一般人の心的表象や認知活動を明らかにしようとする領域。その中でも本書では「この世」と「あの世」という人の根源的な死生観を描画という分かりやすい方法で検証しています。

描画が映し出すイメージの多様性

読者は子どもから大人まで、さまざまな世代がもつ「あの世」のイメージや死後の世界の理解が、実際の描画という形でどう表出されるのかを知ることができます。これにより、宗教的な教義を超えた普遍的かつ個別的な精神構造の一端に迫ることができるのです。

文化と心理の交差点に立つ本書

心理一般に位置づけられながらも、民俗学的な視点を包含し、人々の生と死の境界にまつわる感覚や信念の実態を描き出す点が本書の魅力。300ページを超える充実した内容で、心理学研究者だけでなく、一般読者も新鮮な発見に触れられるでしょう。


新曜社から2010年11月に刊行された本書は、302ページ(+38ページの資料)・22cmのサイズで出版されています。日本の心理学研究に新風を吹き込む注目作として、死生観や心のイメージに興味のあるすべての方におすすめです。


天国と地獄の間に立つ ⇒ なぜフォーク心理学なのか

本の情報 ISBN 9784788512146 著者 やまだようこ、加藤義信、戸田有一、伊藤哲司 出版社 新曜社 出版年月 2010年11月 サイズ 302×38P、22cm 分類 人文≫心理一般その他