発酵で世界を旅する:『腐の品格』が教える奥深き食の冒険
発酵で世界を旅する:『腐の品格』が教える奥深き食の冒険
「腐る」という言葉に、あなたはどんな印象を持っていますか?悪くなる、食べられない、そんな否定的なイメージを覆すのが、『食帖13:腐的品格』です。この一冊は、初心者にもわかりやすい発酵の世界への入り口であり、各国に根ざした独特な保存食文化を通じて、「腐」の品格を再認識させてくれます。
各国の発酵食品を通して知る食文化の多様性
本書では、韓国のキムチ、日本の納豆、ヨーロッパのチーズやサワークラウト、アフリカのフフまで、地域に根ざした発酵食品を幅広く紹介。それぞれの食品が生まれた背景や、現在の食卓での役割を通して、文化や歴史にも思いを馳せられる構成になっています。
初心者にも嬉しい丁寧なガイド
レシピや活用法も充実しており、「発酵食に挑戦してみたいけれど難しそう…」という人にも優しい設計。簡単な麹の仕込み方から、本格的な味噌作りまで、手を動かしながら学べる内容が満載です。
食の未来を見つめ直す一冊
加工食品や冷凍食品が当たり前の現代において、保存性・栄養価・味わいの三拍子が揃った発酵食品は再評価されつつあります。『腐的品格』は、私たちが忘れかけていた「食の知恵」を思い出させてくれる一冊です。
風味、栄養、保存性。発酵は単なる技術ではなく、文化そのもの。『腐的品格』は、“腐”に宿る気品と知恵に光を当て、私たちの味覚と知的好奇心を刺激してくれます。