『スリー・カップス・オブ・ティー』— 一杯の紅茶が紡ぐ教育と希望の物語

1杯目はよそ者、2杯目はお客、3杯目は家族

「スリー・カップス・オブ・ティー」は、登山家グレッグ・モーテンソンがパキスタンの小さな村で学校を建てるまでの壮絶な旅を描いたノンフィクション作品です。彼の挑戦は、単なる慈善活動ではなく、教育を通じて地域社会を変革する試みでした。

教育の力が世界を変える

モーテンソンは、K2登山の途中で迷い込んだ村で、子どもたちが屋外で学ぶ姿に衝撃を受けます。彼は「教育こそが平和を築く鍵だ」と確信し、資金を集めて学校を建設することを決意しました。その過程で、文化の違い、資金調達の困難、地域の信頼を得るための努力など、数々の試練が彼を待ち受けていました。

物語の影と光

本書は全米でベストセラーとなり、多くの読者に感動を与えました。しかし、後にモーテンソンの活動に関する疑惑が報じられ、彼の信頼性に疑問が投げかけられることになります。それでも、彼が学校を建てたという事実は変わらず、教育の重要性を訴えたメッセージは今もなお響き続けています。

まとめ

「スリー・カップス・オブ・ティー」は、教育の力を信じるすべての人にとって、考えさせられる一冊です。紅茶を交わしながら築かれる信頼と友情、そして教育がもたらす希望の物語をぜひ読んでみてください。

"三杯の静謐/家族の香り"、または"三つのカップの意味"

本の情報 ISBN 9784861139413 著者

グレッグ・モーテンソン デイヴィッド・オリヴァー・レーリン 藤村奈緒美 (訳)

出版社 サンクチュアリ・パブリッシング 出版年月 2010年04月 サイズ 563P 19cm ジャンル 教養 ≫ ノンフィクション[ノンフィクションその他] 原タイトル Threecupsoftea サンクチュアリ・ブックス 登録日: 2013/04/08