個別最適な学び×協働的な学びを実現する学級経営365日のユニバーサルデザイン

「個別最適な学び」と「協働的な学び」は教育の大切な手段ですが、それ自体が目的ではありません。目指すべきは、子どもたち一人ひとりの力をしっかりと育むことです。本記事では、特別支援教育の視点を活かしたユニバーサルデザインの考え方を土台に、1年間365日を通して効果的に「個別最適な学び」と「協働的な学び」を実現する学級づくりのアイデアをご紹介します。

【目次】

まえがき

第1章 理論編 3つの“can”で考える学級経営ユニバーサルデザイン

1. 「学級」とは何か
2. 3つの“can”で学級をつくる
3. 「I canの発見」の前提条件
4. 「We canの体験」の前提条件

第2章 実践編 「I can」と「We can」を生み出す！個別最適な学び×協働的な学びを実現する365日の学級経営

• 「You canの創造」を生み出す1年間

1. 1年間を見通す

• (1) 学級は，意図的・戦略的に経営する
• (2) 意図的・戦略的にカードをきる！
  • ① Coordinate（つながりを調整する）
  • ② Assessment（把握・理解する）
  • ③ Relation（つながりをつくる）
  • ④ Decision（方針を決定する）

2. 学年始まり

• (1) 出会う前に出会う
• (2) 引き継ぎで

子どもたちの「できる」を生み出す3つの“can”とは？

本書で軸となるのは、「I can（私にできる）」「We can（私たちにできる）」「You can（あなたにできる）」の3つの“can”の視点。まずは子ども自身が『できること』に気づき、それをみんなで支え合いながら広げていくことで、クラス全体の可能性を最大化していきます。

ユニバーサルデザインな学級経営のポイント

特別支援教育の観点を踏まえ、誰もが安心して学び合える環境づくりが重要です。学級経営は意図的かつ戦略的に行い、子どもたちの多様なニーズを理解し、つながりを調整し、関係性を築きながら学びの質を高めます。

365日を見通す戦略的なカードの切り方

一年間を計画的に見通し、以下の4つの柱でカードを切っていきます：

• Coordinate（つながりを調整し、学びを最適化）
• Assessment（子どもの状態や変化を把握）
• Relation（信頼関係や協働環境の構築）
• Decision（教育方針や支援策の決定）

これにより、日々の学級経営に一貫性が生まれ、子どもたちの伸びしろを最大化します。

学年始まりに行う大切な準備

「出会う前に出会う」という工夫で、まだ直接会っていない子どもたちのことを理解し、スムーズなスタートを切る準備をします。そして、引き継ぎの情報を活かして、個別最適な学びと協働的な学びの土台を丁寧に築きます。

まとめ

個別最適な学びと協働的な学びを実現する教育は、あくまで手段。それを運営する学級経営にユニバーサルデザインの視点を取り入れ、3つの“can”を意識しながら1年間365日戦略的に計画・実践することが、子どもたちのよりよい成長につながります。特別支援教育の知見を活用した現場必携のガイドとしてぜひ参考にしてください。

個別・協働の２×３６５　ユニバーサルデザインの学級経営

I'm here to help! Just let me know what you'd like to chat about, and I'll do my best to bring some humor into the conversation. What’s on your mind?