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最後の幕臣が見た明治・大正のリアル――『共古随筆』で辿る日本の信仰と風俗

『共古随筆』――忘れられた民俗学の先駆者が遺した明治・大正の記録

明治・大正期の日本を生きた山中共古(やまなか・きょうこ)は、最後の幕臣にして牧師、そして日本民俗学の草創期を飾るも、長らく忘れられてきた人物です。そんな彼が遺した貴重な記録が、平凡社の東洋文庫シリーズ第588巻『共古随筆』(1995年刊)です。

自由な観察眼が捉えた「庶民のリアル」

本書には、東京をはじめとする各地の信仰や風俗、日常の営みが、共古の鋭い観察と温かなまなざしで描かれています。彼は単なる記録者ではなく、時代の変化に翻弄される庶民の姿を、深い共感とともに綴りました。

自筆図版が語る時代の空気

随筆の随所には、共古自身が描いた図版が多数収録されており、当時の風俗や信仰の様子を視覚的にも楽しむことができます。文章と図版が一体となって、読者を明治・大正の空気へと誘います。

なぜ今、読むべきか?

現代の私たちが見失いがちな「地域の記憶」や「信仰のかたち」が、本書には息づいています。歴史や民俗学に興味がある方はもちろん、変わりゆく日本の姿に関心を持つすべての人にとって、再発見の一冊となるでしょう。

“忘れられた先駆者”のまなざしを通して、あなたも明治・大正の日本を旅してみませんか?


随行随筆です。

本の情報 ISBN 9784582805888 著者 山中共古

出版社

平凡社 発行年月 1995年05月 サイズ 363P18cm 判型 新書・選書≫選書・双書[選書・双書その他] 判型名 キヨウコズイヒツトウヨウブンコ588 東洋文庫588 登録日 2013/04/06