八橋検校の謎に迫る——近世箏曲を生んだ盲目の天才の真実
八橋検校の謎に迫る——近世箏曲を生んだ盲目の天才の真実
盲目の天才、八橋検校とは?
八橋検校は、江戸時代初期に活躍した音楽家であり、箏曲の発展に大きな影響を与えた人物です。彼の作曲した《六段の調》は、現在でも箏を学ぶ者にとって必須の楽曲とされています。しかし、彼の生涯には多くの謎が残されており、その詳細は未だに完全には解明されていません。
なぜ江戸へ下ったのか?
八橋検校は、もともと三味線の名手として知られていましたが、なぜ箏へ転向したのか、そしてなぜ江戸へ下ったのかは大きな謎の一つです。彼を支援した文人大名・内藤風虎との関係や、信州・真田家に伝承された八橋流箏曲との関連も興味深いポイントです。
京都銘菓「八つ橋」との関係
八橋検校の名前は、京都の銘菓「八つ橋」にも残されています。これは単なる偶然なのか、それとも彼の音楽と何らかの関係があるのか?本書では、この謎にも迫っています。
音楽史の中での八橋検校の位置づけ
八橋検校は、現在の生田流・山田流などの箏曲の「開祖」とも言える存在です。彼が考案した「平調子」は、箏の調弦法として広く用いられています。彼の音楽的革新がどのように後世に影響を与えたのかを、本書は詳細に解説しています。
本書の魅力
『八橋検校十三の謎』は、単なる音楽史の解説書ではなく、まるでミステリーの謎解きを楽しむかのように読める一冊です。著者の釣谷真弓氏は、箏曲家としての視点を活かし、綿密な文献調査とフィールドワークを通じて八橋検校の謎に迫っています。
八橋検校の生涯とその音楽的功績を知ることで、日本音楽の奥深さを再発見できるでしょう。
八橋検校の秘密 近世の箏曲を生んだ盲目の天才
ISBN: 9784865591798 著 :釣谷真弓 出版社:アルテスパブリッシング 出版年月:2018年04月 サイズ:219P、199cm 洋楽・管楽器|[音楽一般] ヤツハシケンギヨウジユウサンノナゾヤツハシ/ケンギヨウ/13/ノ/ナゾキンセイソウキヨクオウンダモウモクノテンサイ 登録日:2018/07/14